1月1日は12月31日の翌日に過ぎません　初詣の願掛けも要注意です

「新年になったら頑張ろう」などと思っても、そうはいきません

　正月の三が日には初詣にいらしゃる方が多いと思います。

　初詣へ行けば、神様に願い事をしたり、絵馬に願いを書いたり、お札を買ったりするでしょう。そして、新年が良い年になるように願掛けをするとともに、「今年こそは頑張ろう」「今年こそは変わろう」と思うのです。大晦日までは頑張らなかったのに。大晦日までは変わろうとしなかったのにです。

大晦日に気づきを得ようとしない人は、元旦になっても気づけません

　私たちは今、この瞬間しか生きられません。過去に生きることも、未来に生きることもできないのです。しかし、私たちはなかなかそれに気づくことができず、過去や未来のことにとらわれて生きるのです。

　私たちは今しか生きられないのですから、今を着実に生きなければならないのに、実際は過去や未来のことばかりを考えて今を生きていないので、「昨日までは怠けたけれど、今年こそは頑張ろう」「昨年までは停滞したけれど、今年こそは変わろう」などと妄想してしまうのです。

　今、頑張る必要があれば大晦日であっても頑張れば良いのに、実際は紅白歌合戦をダラダラと観ながら、「大晦日の今日くらいはゆっくりテレビでも見て、キリが良いから元旦から頑張ればいいや」などという妄想にとらわれるのです。

　元旦には12月31日の次の日という意味しかありません。特別な意味など無いことにまずは気づくべきなのではないでしょうか。

願掛けも注意が必要です

　元旦に神社で願掛けをする方も多いでしょう。結婚したい。恋人が欲しい、良い会社に就職したい。収入が良い会社に転職したい等、様々な願いがあります。しかし、願掛けに真剣であればあるほど、願掛けに夢と希望を託していればいるほど幸福になどなれるはずもありません。

　願掛けするということは、心が浮ついてしまっているのです。心が未来にとらわれすぎて現実から離れてしまっているのです。そこに、人の何倍もの努力をするという覚悟が抜け落ちてしまっているのです。しかし、夢や希望を目指して人の何倍もの努力をするのも大変なことです。苦行のようなもので心が疲れ切ってしまいます。

今やるべきことをするしかありません

　夢や希望を目指すことが無意味だと申し上げているのではありません。高い目標を達成するのも、一歩一歩の積み重ねの結果にすぎないのです。ですから、今、目の前のやるべきことをすることが、平穏な気持ちのまま目標を達成する近道なのではないでしょうか。

　気負いは不要です。「明日から頑張ろう」でもなく、願掛けに頼ることもなく、今、この瞬間だけ頑張ってみませんか。それを繰り返していれば、知らず知らずのうちに目標に到達しているかもしれません。

　私はそのように生きていくように努力していきたいと思います。

　ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

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言葉の使い方に気を付けましょう

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